流産したおはなし③
なんで私たちの子が、、、、ごめんね、、、
手術までの5日間、私は悲しみの中にいました。
さらに私の職場が小児科なので、仕事中も複雑な思いを抱えていました。
また、つわりなのか精神的なものなのか、ずっと体調が悪く、ただただ辛かったです。
そんな私の心を軽くしてくれたのは、夫でした。
夫は妊娠をとても喜び、私の体調を気遣ってくれていました。
心拍確認の時には、最後まで諦めず、ポジティブに考えようと言って励ましてくれました。
そのため、夫に対しても申し訳なさがありました。
流産確定後、ひたすら落ち込む私に、夫は、
誰のせいでもないし、私の命が無事なら良かったよ、と言いました。
その言葉や家事を積極的にやってくれる、夫の愛情のおかげで気持ちが軽くなりました。
☀︎手術当日☀︎
稽留流産の手術
・日帰り
・手術時間:20分くらい
・全身麻酔
・3万円くらい
・朝食抜き
手術着に着替えて、手術台に横になり、眠るまで看護師さんが手を握ってくれました。
目が覚めたら病室で、ベッドサイドに夫がいました。
夫は「Baby,God Bless You」をケータイで流して手を握ってくれていました。
この曲は、ドラマ「コウノドリ」で使われたピアノ曲です。
妊娠した時に、このドラマを見て、夫婦で涙を流しながら、命や出産と向き合うことを
学んだ、思い入れの強い曲でした。
目が覚めてもまだ麻酔の影響でふらふらするので、落ち着いた後、診察をうけて帰宅しました。
手術後一週間後に診察してもらい、術後何も問題ないということで体調も良くなりました。
ざっくりですが流産体験記でした。
この悲しみを共に乗り越えたことで、
今まで以上に夫婦として絆が強くなったと感じました。
手術後は妊娠していた事実がなかったかのような日常に戻りましたが、
私はこの経験を忘れません。
赤ちゃんは生まれてくることができなかったけれど、
妊娠、出産が素晴らしい奇跡であるということを教えてくれました。
そして日常の些細なことに感謝できるようになりました。
さらに、余談ですが、
出産予定日を計算して結婚式の日程を変更したことで、
コロナの影響を受けずに結婚式を執り行うことができました。
お空のベビちゃんありがとう。
流産したおはなし。完